CT検査の限りない創造を目指して

第16回研究会を開催しました

 平成23年6月25日(土)、盛岡日赤、記念講堂において第16回CT研究会(CTセミナー)を開催しました。今回は昨年のセミナー(MTF)の第二弾としてNPSの測定実習を企画しました。参加人数も昨年同様30名限定の事前登録制と致しました。最初に昨年のMTF測定の復習として、実際のMTF測定の報告が岩手医大の千葉和勝氏より行われました。NPSセミナーの内容は放射線技術学会で出版している「標準X線CT画像計測」に基づいたもので、あらかじめNPS測定用のデータを入力したパソコンを2名に1台程度準備し、NPSの考え方から実際の測定、応用方法まで3人の講師から初心者にも理解できるよう噛み砕いて解説していただきました。昨年同様今回も3名の講師の他、企画から機材の準備、実技指導と岩手医科大学の村中健太世話人を中心とした8名のスタッフの方にお手伝いいただき実現しました。また、盛岡日赤病院の藤村世話人を中心としたスタッフの方々には毎回会場を無償で提供いただいた上に準備から後片付けまで手伝っていただいております。この場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。
 後半には、当研究会の初代代表世話人で、岩手県放射線技師会副会長で元総合水沢病院、放射線科、科長の上野秀昭先生による特別講演を開催しました。上野先生は、今年3月をもって総合水沢病院を退職されました。これまで岩手県の放射線医学の発展に貢献されましたが、特にCTの画像処理技術においては、全国のコンクールで最優秀賞や優秀賞を幾度となく受賞し先駆的な役割を果たしました。今回は退職を記念して特別講演をお願いしました。会場には吉岡、岩手医大放射線医学講座准教授はじめ、新潟CT研究会の野水代表や栃木CT研究会の萩原代表の見えておりました。講演は主に数回にわりコンクールで受賞した画像を中心に、その時々のエピソードを交えて解説したものでした。最後に技師として或いは画像処理に携わる者としての心構えについて触れ終了しました。岩手のCT画像処理の歴史と行っても過言ではないほどのボリュームを持った素晴らしい講演でした。

【第16回岩手県CT研究会(セミナー)】
日 時 平成23年6月25日(土)14:00〜17:15
場 所 盛岡赤十字病院 記念講堂
参加者 セミナー26名(30名限定事前登録制)
      特別講演42名
担当世話人 村中健太(岩手医大)・鎌田雅義(岩手医大)

【プログラム】
総合司会:村中健太(岩手医大)
13:30 開場
14:00 開会(担当世話人挨拶)
14:05 「MTF測定の報告」      岩手医大 千葉和勝
14:15 「NPSを始める前に」      岩手医大 千葉工弥
14:35 休憩
14:45 パソコンを使用しての実技実習 岩手医大 鎌田雅義
15:35 「NPSの活用法」        岩手医大 佐々木忠司
16:05 休憩
16:15 特別講演
    座長 東山行雄(藤沢町民病院)
    「私のCT人生を振り返って ‐CT画像等とWSとの関わり‐」
    講師 元奥州市国保総合水沢病院 放射線科 科長(前岩手県CT研究会代表世話人) 上野秀昭 先生
17:15 閉会(代表世話人挨拶) 

 
27名のセミナー参加者とスタッフ                昨年に引き続きセミナー講師をお願いした千葉工弥氏
 
セミナー講師の鎌田雅義氏     
 
                                     セミナー講師の佐々木忠司氏
 
特別講演講師の上野秀昭先生                 質問している吉岡准教授
 
新潟CT研究会野水代表                     栃木CT研究会萩原代表

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