CT検査の限りない創造を目指して

第37回岩手県CT研究会第18回高速らせんCT研究会共催会

 【第37回岩手県CT研究会・第18回高速らせんCT共催会】
日 時 平成30年11月10日(土)13:30〜17:30
場 所 岩手県立中央病院 4F大ホール
メインテーマ「心臓」







この度、メインテーマが心臓という内容にて共催会が執り行われました。

基礎講座での造影理論から始まり、患者様へ合わせた適切なヨード量の話から、造影ピークの撮影の仕方など、明日から臨床に持ち帰ることができそうな有意義な内容でした。

施設発表からは、Dual Energyにて今まで写し出すことができなかったコレステロール胆石の描出など、さらなるCTの可能性を期待しました。そのほか、320列CTの臨床件数など、心臓領域ではヘリカルではなく、ノンヘリカルにて良好な画像の提供している実態、件数も右肩上がりで医師からの期待も感じさせられました。更には、県内初となる2管球CTの導入がされました。今までにない高い時間分解能により、高心拍をコントロールすることなく撮影が可能な事などこれからの高齢化社会に対応できる装置の様です。各施設とも、使用経験などを更に盛り込み御報告を頂きたいと考えます。

基調講演では、田中良一教授より超高精細CTを用いた循環器画像診断と題しまして、分解能のお話からそれをどう臨床へ生かしていくか、分解能が良くなったおかげで、どんな血管が見えるかなど、動脈を栄養するvasa vasorumを例に、分かりやすく説明いただきました。いままで写ることの無かったものが、どう臨床に役に立っていくのか、これからに期待します。

特別講演では、心電図と心臓動態から考える心臓CT撮影技術と題しまして、佐野始也先生より、講演を頂きました。心電図の基礎的なお話から、心臓動態、撮影では最適ピッチの求め方を非常に分かりやすく講演していただきました。心臓撮影では緩速流入期が非常に大事で、心拍数だけではなく、患者様の心電図PQ時間から求められる緩速流入期も考え撮影しましょう。という言葉が今でも頭に残ります。今回の内容を臨床へ持ち帰り、還元していこうと考えます。

 

報告  盛岡市立病院  佐々木秀聡


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