CT検査の限りない創造を目指して

第26回岩手県CT研究会第14回高速らせんCT研究会共催会を開催しました

【第26回岩手県CT研究会第14回高速らせんCT研究会共催会】
メインテーマ「Ai」
日 時 平成26年11月8日(土)13:30〜17:30
場 所 県立中央病院病院 4階大ホール
参加者 91名
担当世話人 駒木(せいてつ記念病院)

今回のテーマは、「Ai」とし、死因究明に関わる立場の異なる職種の先生方よりご講演を頂きながら現状を中心に考えていきました。
基調講演では、岩手県警察本部 刑事部 捜査第1課 検視官室長の足利郁男先生により『警察における死体取り扱い』と題してご講演頂きました。
岩手県警察、捜査1課の職場の紹介から始まり、私たち一般人には知ることの出来ない警察の職場事情などについても触れていただき大変興味深く拝聴することが出来ました。また、実際の検視に携わる業務は広い県内を3名の担当官でカバーされ、しかも昼夜問わずに現場に駆けつけなければならず大変ご苦労されていました。数々の死体取り扱いの中から紹介された衝撃的な案件などは、今回のAiを考えるうえで貴重な背景となり大変参考になりました。
シンポジウムでは、Ai撮影を行っている県内3施設の演者よりそれぞれの取り組みと運用法、現状などについての報告がなされました。
特別講演では、札幌医科大学の法医学講座でAiに取り組んでおられる兵頭秀樹先生より『CTを用いたAi検案』でご講演頂きました。CT撮影の死体検案の実際ではCT撮影と読影の2本立てからなり、撮影から読影までを兵頭先生が行われておりました。撮影に関しては全身を足先までのスキャンを行うことが重要で、必要に応じて3D画像からの立体的情報や容積測定なども行い有効活用されていました。また読影では死者の状況について情報を得た上で画像所見をとることが必要で、画像のみの断定は誤った判定に結びつく危険があるとしていました。さらに読影時の注意点としては生体の読影とは異なり血液就下や腐敗による変化などの死後の変化を考慮しなければならず難しい側面が示されました。
今回の研究会を通じてAiについての知見が深まり大変有意義な勉強会になりました。
ご協力いただきました関係者の皆様方へこの場をお借りしましてお礼申し上げます。

【プログラム】

13:00

受付開始

14:00

開会の辞

村中 健太(岩手医科大学附属病院 岩手県CT研究会代表世話人)

14:05

【基調講演】

 

座長 村中健太

(岩手医科大学附属病院 岩手県CT研究会代表世話人) 

警察における死体取り扱い』

講師 足利郁男 先生

岩手県警察本部 刑事部 捜査第1課 検視官室長

 

15:00

シンポジウム

 

座長 駒木俊明せいてつ記念病院 岩手県CT研究会世話人)

Ai撮影の取り組み」

1.  鎌田雅義 (岩手医科大学附属病院 岩手県CT研究会世話人)

2.  山中理華子 (岩手県立中部病院)

3.  高橋伸光 奥州市総合水沢病院

 

15:50

休 憩

16:10

【オムニパークに関する学術情報】

 

(第一三共株式会社)

16:30

【特別講演】

 

座長 吉岡邦浩 先生

(岩手医科大学附属病院 循環器医療センター 循環器放射線科 教授) 

CTを用いたAi検案』

講師 兵頭秀樹 先生

札幌医科大学医学部 法医学講座 特任講師

 

17:30

閉会の辞

駒木俊明(せいてつ記念病院 岩手県CT研究会世話人・高速らせんCT研究会事務局)


 
総合司会の三角世話人                        91名の参加者
 
基調講演講師の足利先生                     基調講演座長の村中代表世話人
 
特別講演座長の吉岡邦浩教授                  特別講演講師の兵頭秀樹先生
 
シンポジウム座長の駒木世話人                 シンポジウム発表者 鎌田世話人 山中理華子 高橋伸光

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