CT検査の限りない創造を目指して

第25回研究会を開催しました

 平成26年8月9日、県立釜石病院大会議室にて第25回岩手県CT研究会を開催しました。
同会場での研究会は、平成21年に行われた第11回以来であります。
当日は、台風崩れの温帯低気圧の影響もあり生憎の天候でしたがそれにもかかわらず県内外の施設、賛助会員の参加を多数頂きました。
今回のテーマは、「撮影プロトコルの再考察(腹部領域)」とし、救急を含めた造影CTについて2名の先生方のご講演を中心に施設報告を交えながら考えていきました。
また、会の開催前に県立釜石病院放射線科の施設見学が行われ治療装置を中心に各検査室の細かな説明を受けました。基調講演では、盛岡赤十字病院の厚谷祥一先生により造影理論をひも解いた分かりやすい説明から始まり、腹部造影のスクリーニング的な内容について造影理論に基づいたプロトコルを決定するに至る過程についての解説がなされました。また造影理論は不変であるというサブタイトルにもあるように曖昧なテクニックでは造影画像は嘘をつくが、造影理論は装置が変わろうとも不変である。という格言まで頂いた。
施設報告の4施設の演者の先生方からの発表では症例を基にした撮影プロトコルを施設ごとに掘り下げて紹介されました。
特別講演の早川克己先生はこの春、京都府立病院から県立釜石病院に赴任なされたばかりですが、これまでMDCTや造影剤の安全性に力を注いでおられ、造影剤に関するガイドラインの外部評価委員も務められるなど多方面でご活躍されている先生です。今回は急性腹症におけるCTの役割、特に造影CTの重要性という事で単純写真を交えた臨床画像の基本的な見方、消化管穿孔、腸管虚血、出血に対するCT診断を典型的な症例を中心に分かりやすく解説頂きました。

参加者 68名

【第25回岩手県CT研究会】
日 時 平成26年8月9日(土)13:30〜17:20
場 所 県立釜石病院 会議室
参加者 68名
担当世話人 駒木(せいてつ記念病院)

【プログラム】
総合司会:菊地鉄也(一関市国保藤沢病院)
13:00 開場
13:30 施設見学
14:00 開会(当番世話人挨拶)
14:05 <基調講演>
    座長 総合水沢病院 小島実(CT研究会世話人) )
    「撮影プロトコールの再考察」〜造影理論は不変である〜
     盛岡赤十字病院 厚谷祥一 先生
14:45 <施設報告>
    座長 岩手医科大学付属病院 佐々木忠司
    1「腹部CT検査のプロトコールおよび最近経験した症例について」
     盛岡市立病院 佐々木秀聡
    2「腹部CTプロトコルの検討」
     県立中部病院 塩谷敬一
    3「当院における腹部CT撮影」
     県立大船渡病院 高橋昴司
    4「当院における腹部造影CTプロトコルについて」
     県立釜石病院 滝村悠太
15:45 休憩
15:55 <特別講演>
     座長 せいてつ記念病院 駒木俊明(CT研究会世話人)
     「急性腹症におけるCTの役割、特に造影CTの重要性」     
     県立釜石病院 放射線科
     早川 克己 先生
17:00 閉会

 
基調講演差長の小島世話人                    68名の参加者
 
基調講演講師の厚谷先生                     施設報告座長の佐々木世話人
 
今回の当番世話人で特別講演座長の駒木世話人      特別講演講師の早川克己先生

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